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ルイヴィトンモノグラムミニ財布編集

[ルイヴィトン] LOUIS VUITTON ポルトトレゾールインターナショナル 長財布 カーキー モノグラム・ミニ M92443 [中古]
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[ルイ・ヴィトン]LOUIS VUITTONミニ・ポシェット・ディライトフル ハンドバッグ モノグラムM40309(BF075778)[中古]
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[ルイ・ヴィトン]LOUIS VUITTONジュリエットMM ショルダーバッグ モノグラムミニ スリーズ廃番(M92219)(BF075296)[中古]
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[ルイ・ヴィトン] LOUIS VUITTON ポルトフォイユ・インターナショナル 三つ折長財布 長財布 ネイビー モノグラム・ミニ M92242 [中古]
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[ルイ・ヴィトン] LOUIS VUITTON ポルトトレゾールインターナショナル 三つ折長財布 長財布 カーキ モノグラム・ミニ M92443 [中古]
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[ルイ・ヴィトン] LOUIS VUITTON ポルトトレゾールインターナショナル 三つ折長財布 長財布 カーキ モノグラム・ミニ M92443 [中古] 
[ルイ・ヴィトン]LOUIS VUITTONルシーユPM ハンドバッグ モノグラムミニ ブルー廃番(M92676)(BF075861)[中古]
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 洗面台に手を突いて、息を鎮めた。喉が渇ききっていた。蛇口をひねって口を寄せ、水を飲んだ。  床に落ちた紙幣が散っていた。伊奈はナイフを二つにたたんでポケットに押し込んだ。床の紙幣を拾いにかかった。男の胸の前で、わざと紙幣を落したとき、相手がそれを拾おうとするどころか、眼すら動かさなかったことを、伊奈は思い出した。  目当ては金ではなかったのではないか——そういう思いが伊奈の頭をかすめた。強盗のふりをしたのは見せかけで、はじめから命を狙っていた——突飛な考えだとは伊奈には思えなかった。前の晩にガスを吸わされたばかりである。ガスの殺しが失敗したことは相手も知っているにちがいない。つぎはナイフを選んだ、と考えられなくはない。  敵は伊奈の住まいを知っている。伊奈をつけ回すことはできる。つけ回して殺すチャンスをうかがっていたのではないか? 偶発的な強盗を装ったのは、ゆうべのように殺しにしくじったときのカムフラージュのためではないか?  もしかしたら殺し屋だったかもしれない男を追って捕えなかったことを、伊奈は後悔した。同時に、恐怖と怒りが新たになった。敵の顔も姿も伊奈には見えないのだ。相手が何のために攻撃してくるのかさえ、伊奈には判らない。敵は伊奈を見つづけている。いつ、どこで再び襲いかかってくるかわからない。  伊奈は便所を出た。ビルの入口に男が一人立っていた。横顔を見せている。スポーツカットの四十がらみの男だった。紺のオープンシャツにグレイのズボンをはいていた。伊奈の眼には、その男も敵の一人であるかのように、一瞬、思えた。理由はなかった。伊奈の警戒心と怯えは、一つになって異常に過敏になっていたのだ。     2  昼下りの電車はすいていた。そのせいか冷房がききすぎて肌寒いほどだった。  伊奈はシートに腰をおろして、膝の上で週刊誌のページを開いていた。眼はしかし活字を追ってはいない。ジーパンのうしろのポケットに入れているナイフが、固く尻に当っている。前の晩に新宿のビルの便所で、襲ってきた男から奪い取ったナイフである。護身用のつもりで持ち歩くことにした。  二日前までは、自分がまさかナイフを持ち歩くような身になろうなどとは、夢にも思っていなかった。それがいまは、見知らぬ他人がみな、自分の敵のように思えてならない。なぜ、直子が命を奪われ、自分までが狙われるのか、理由がわからない。そこがことさら不気味だった。  伊奈は直子の死を、単なる偶発的な轢き逃げ事故だとは思えずにいる。直子は何のかかわりもないはずの八王子で車に轢かれた。しかもその遺体には性交の痕跡が残っていたという。その二つの事実が、直子が故意に殺されたことの証拠のように伊奈は思う。その二つに加えて、伊奈自身の命が狙われたとあって、彼はいっそう直子の死を、故意の殺人だと思う気持を強くしている。  伊奈はその日の午前中に、ホテルの労務課に退職願を出していた。唐突だったので、チーフコックも辻本たち同僚も、伊奈を引き留めた。伊奈の気持は変らなかった。女房を失った後の気持が落着くまで、しばらくぶらぶらしたい、という口実を押し通した。頑固な性分であることは、職場では知られていた。それが思わず幸いした。退職は認められた。伊奈が危険で無謀な報復に手を染めようとしていることに気づいた者は、誰もいなかった。職場の者たちは、女房に死なれてすっかり気持がまいってしまっている男、というふうにしか伊奈を見なかった。  職を捨て、ポケットにナイフを忍ばせ、警戒心のかたまりとなって電車に乗っている自分を、伊奈は愚かだと思った。愚かさは承知していた。だが、その愚かな行いはそのまま、いまもなお自分が直子と一緒にいるという思いに、伊奈を誘う。鹿児島の墓に骨を納めて、別れをすませたと思った直子が、思わぬ形で身近に戻ってきた、と伊奈は思うのだ。自分がガスで命を狙われ、直子の死を故意の殺人と疑い、敵と闘う決意を抱くという経緯がなかったら、そういう形で直子が戻ってくることはなかったにちがいない——伊奈はそう思うのだった。  小学生の一団が乗り込んできて、車内はいっときひどく騒々しくなった。子供たちはランドセルを揺すりながら、車内を走りまわったりした。伊奈は走りまわる子供たちを眼で追った。その眼が、隣の車輛の端の席に坐っている男にとまった。スポーツカットの、色の浅黒い男だった。離れているので年恰好までは判らない。伊奈は男のスポーツカットの頭から、ふと、前の晩にロロの入っているビルの入口に立っていた、紺色のオープンシャツの男を思いだした。  伊奈は気になった。思いきって席を移って男との距離をちぢめてみた。ゆうべの男とは別人だった。伊奈は神経過敏になっている自分をわらった。  小平に着いたのは午後二時十分だった。駅前に公衆電話ボックスがあった。伊奈は寄っていった。黄色い電話機の下の棚に、電話帳が重ねて置いてあるのが見えた。伊奈は電話ボックスの扉を押した。  伊奈は電話ボックスのガラスの囲いに背中をもたせて、電話帳を繰った。職業別のほうだった。目次に〈医療・保健〉という項目があった。そのぺージを開くと、はじめに病院と療養所の名前が並んでいた。つぎが医院と診療所だった。あとは産院、助産婦、接骨、整骨、あんま、はり、きゅう、指圧治療、電気治療、理学療法、獣医科医、歯科技工と並んでいる。
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